コーヒーにまつわる本(その1)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年明けにちなみ(?)、コーヒーにまつわる本をいくつかご紹介しようと思います。

第1回は、石脇智広著「コーヒー『こつ』の科学」です。

コーヒー「こつ」の科学―コーヒーを正しく知るために

15年も前の本で、見た目も地味ですが、コーヒーに関するさまざまな情報が、とても親しみやすい、しかし科学的な裏付けのある言葉で、コンパクトにまとめられています。

副題に「コーヒーを正しく知るために」とあるように、「これが正解」とか「こんな時はこうすればよい」という断定的な表現がほとんどなく、「科学的にはここまでは言える、でも結局は好みだから」と、最終的な判断を読み手に委ねてくれています。著者はコーヒー商社の社長さんで、学生時代コーヒーにハマり、研究者としてコーヒー業界に入られたそうです。

お店を始めるなんて考えもしていなかった頃、なんとなくの直感でこの本を手に取り、その時も面白く読んでいたのですが、いま改めて読み直してみると、一つ一つの情報が実感を伴って頭に入ってきます。立場にかかわらず楽しく読めて役に立つ、おすすめの本です。

baisado
京都下鴨の小さな珈琲焙煎所

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