baisadoの本棚から(2)

タイトルを変えて、お店に並べている本をご紹介していきます。

今回は、川島良彰著「コーヒーハンター」です。

コーヒーハンター―幻のブルボン・ポワントゥ復活

街の自家焙煎コーヒー屋の息子が、高校卒業と同時に実家を飛び出して中米エルサルバドルでコーヒー栽培技術を学び、その経歴を見込まれ日本最大のコーヒー会社に就職、ジャマイカ、ハワイ、スマトラなど世界のコーヒー名産地を飛び回り、ついにはフランス領レユニオン島で幻のコーヒー品種を現地スタッフと協力して復活させる、というお話です。

これがなんと実話。著者の飾らず率直な筆致に引き込まれ、一気に読んでしまいました。

コーヒーに関する知識や現地事情(必ずしも良いことばかりではなく)が分かるだけでなく、裸一貫で世界を雄飛する日本人の冒険譚としても楽しめます。

著者は現在超高級コーヒーブランドを立ち上げる一方、「コーヒーで世界を変える」べく様々な活動に取り組んでおられます。これまた15年前に出版された古い本ですが、もし見つけたらぜひ一度読んでみてください。

baisado
京都下鴨の小さな珈琲焙煎所

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