baisado界隈の美味しいお店

これから平日営業を始めるbaisadoですが、まだフードメニューがありません。
いずれご用意したいと考えてはいますが、お店の周辺に美味しい食事処がたくさんあるので、急がなくていいかなとも思っています。
そこで今回は、自分たちの舌で確かめたお薦めのお店をご紹介します。

おらんじゅ
baisadoの南東、下鴨中通沿いにある、大学近くのお店にふさわしい、安くておいしくてボリュームたっぷりの食堂です。平日の昼間のみ営業しておられます。
かつては百万遍でも同名のお店をやっておられたそうで、懐かしく感じられる方がおられるかもしれません。
当然ながら人気店で、お昼時は早い時間帯に売り切れになってしまうことも。早い時間帯の入店をお薦めします。

鳥割烹 鳥匠
北大路沿いにあるカウンターのみの本格的な鳥料理屋さんですが、ランチタイムは割と気軽に入ることができます。親子丼がとにかく絶品なのですが、日替わりランチも大変コスパが高く、親子丼とどちらにしようかと毎度悩みます。
数日前から一時休業されているようで、早い営業再開を祈るばかりです。

ここ家
京都府立大学附属図書館を併設する「京都府立京都学・歴彩館」の真向かいにあるお店で、お好み焼き・鉄板焼き・一品料理・(お昼のみ)定食類が、何もかも美味しくてボリュームたっぷりです。特に冬季限定の粕汁は、あれば必ず注文してしまいます。お昼時はかなり混み合いますが、カウンターに加えて座敷もありますので、少し待てば入れます。

いいちょラーメン
baisadoの界隈にはたくさんのラーメン屋さんがありますが、こちらはつい先日27周年を迎えられた老舗です。こだわっておられるのにそう感じさせない、最も良い意味で「普通の」ラーメンで、毎日でも食べられる優しいお味です。最近はお昼のみ営業しておられますが、いつも多くの方が待っておられます。呼び出しがあるまで屋外で待つことになるので、この時期は熱中症にお気をつけください。

とんかつ さいとう(元手打ちうどん さいとう)
4年前に北大路沿い(鳥匠さんの二軒西)にオープンされた手打ちうどん屋さんで、大変繁盛しておられたにもかかわらず、この春突然(おうどんもいただける)とんかつ屋さんとしてリニューアルオープンされ、びっくりしました。看板を架け替えてまで出しておられるとんかつ(ミニうどん付き)はさすがのお味で、ボリュームもたっぷりです。

グリルはせがわ
baisadoの前の道を西へ歩き、賀茂川を渡ってすぐの場所にある、私たちがご紹介するまでもない、ハンバーグが名物のお店です。ランチタイムは観光客を中心にいつも長蛇の列ですが、平日の晩なら比較的スムーズに入れます。山小屋風の落ち着いた店内、ハンバーグ以外も美味しい料理、ハキハキと気持ちの良い応対の店員さん、リーズナブルな料金と、流行るのも当然です。待たずに買えるお弁当を持って、賀茂川の河原でのんびり食べるのも楽しいです(涼しくなってから)。

近隣のお店での美味しいランチの前後に、あるいはディナーの前の待ち合わせに、ぜひbaisadoでコーヒーをお楽しみください。

営業日拡大のお知らせ

baisadoは2022年4月のオープン以来、3年以上にわたって原則土日のみの営業を続けてきましたが、2025年7月より原則毎日営業いたします。

平日にも店を開けることで、これまでお会いできなかった方々との新しい出会いがあるかもしれないと、いまからワクワクしています。

7/1(火)から4(金)までは準備のため(これまで通り)お休みをいただき、7/5(土)6(日)に通常営業ののち、7/7(月)から平日営業をスタートします。

また2025年7月は定休日を設けない予定です。臨時休業や開店時間変更の際は、ブログやSNSで事前にお知らせします。

偶然にも令和7年7月7日という縁起の良い日に新たなスタートを切ることになりました。「いつも開いてる」baisadoを、これまで以上にご愛顧いただければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

baisado風アッフォガート

ホットコーヒーを飲む気が失せるほど蒸し暑い京都の夏向けに新メニューを作りたい、と以前から思っていました。

冷たくて美味しくてコーヒー屋らしいものをと考えた末、第一弾として「アッフォガート」を選びました。

「アッフォガート」はイタリア語で、綴りは”affogato”、「溺れた」という意味の形容詞です。正式名称は”affogato al caffè”、「コーヒーに溺れた(アイスクリーム)」だそうです。

本来のレシピでは、抽出したてのエスプレッソ(高温高圧でごく少量抽出したコーヒー)をアイスクリームにかけて、苦さと甘さ、熱さと冷たさのコントラストを楽しむのですが、baisadoではエスプレッソをお出ししていないので、代わりにボトル入りの濃縮コーヒー「コーヒーリキッド」を使うことにしました。

コーヒーの香りを邪魔しないミルクアイスクリームを使い、カップに入れたアイスクリームには焙煎直後の検品中に選り分けた「貝殻豆」をトッピングします。エスプレッソ代わりの「コーヒーリキッド」はキンキンに冷やしておき、グラスと別の小さなビーカーに入れてお出しします。

凝縮した風味の「コーヒーリキッド」に負けないアイスクリームの味の濃さと、トッピングした貝殻豆のポリポリ食感。最後は甘くてこってりした冷たいミルクコーヒーを楽しんでいただけます。

夏季限定のbaisado風アッフォガート、ぜひ一度お試しください。

営業時間変更のお知らせ

これまで11時開店としていましたが、6月より開店時刻を繰り上げ、10時~18時で営業いたします。

またオンラインショップでのご注文の発送も、これまでは営業日のみの対応でしたが、6月からは原則毎日対応いたします。

リアルでもオンラインでも少し便利になったbaisadoを、引き続きよろしくお願いします。

焙煎機メンテナンス講座開催します(2025/6/24@京都)

自家焙煎コーヒー店の「心臓」である焙煎機。重たい部品で構成された機械で、室温から摂氏200度超までの激しい温度変化に日々晒されています。

焙煎機に取り込まれた外気はガスバーナーで熱せられ、生豆に熱を伝えた後、長く複雑な経路を経て屋外に排出されます。加熱中には生豆表面のチャフ(薄皮)が大量に剥がれ、排気と共に焙煎機の外へ出ていきます。また配管の内壁にはタールが少しずつ溜まっていきます。

配管の詰まりは排気量の低下に直結し、焙煎豆の風味に大きく影響します。そのため日々の清掃はもちろん定期的なオーバーホールが必須なのですが、業者さんに頼むと結構な出費になる上、すぐには駆けつけてもらえないこともあります。

そこで、国産業務用焙煎機のベストセラー、フジローヤルのR-101を題材に、自力でメンテナンスするためのノウハウを学ぶ一日講座を、京都・五条高倉下ル「KAEru coffee」さんと共同で開催します。

対象は「焙煎機を持っている方、または将来持ちたい方」です。プロ・アマは問いません。またフジローヤル以外のメーカーの焙煎機をお持ちの方も歓迎します。

SNS上にはない、現場ならではのワザや情報も得られる貴重な機会です。限定10席のこの講座に、奮ってご参加ください。

フジローヤル R-101 プロ・メンテナンス講座

日時:2025年6月24日(火)10:00-17:00
会場:KAEru coffee(京都市下京区高倉通五条下る堺町20番地 穂積ビル1F)
講座内容
 ① 基本掃除・分解
 ② メインファン取外し
 ③ 熱電対掃除
 ④ 前ベアリング交換
 ⑤ 後ベアリング交換
 ⑥ ベルト交換
 ⑦ スキマ調整
 ⑧ 注油方法
 ⑨ 音鳴りへの対処(ベルト含む
 ⑩ JBSキット案内(レバーなど)
 ⑪ キレイにする
 ⑫ 改造案件(貸し出し) 
 ⑬ 講話・質疑
受講料:39600 円(税込)
申込方法:以下のいずれかへご連絡ください。
baisado.kyoto@gmail.com
070-8993-8134
https://www.facebook.com/baisado.kyoto
https://www.instagram.com/baisado.kyoto
主催:KAEru coffee / baisado
運営サポート:JBS (Japan Barista Supply)

お申込みをお待ちしています。

開店三周年

本日4月30日、baisadoは開店三周年を迎えました。

平日だったため店は開けておらず、周年企画もやらずじまいでした。気が付けばもう3年かと驚く一方で、振り返れば300日ほど店を開けたことになります。

店を始める前の週末はもっぱら休養日でしたが、店を始めてからは全く違う生活スタイルになりました。
平日と同じ時刻に目覚ましを鳴らし、電車で通勤して、店に着いたら開店前に焙煎。開店後はお客さんをお待ちし、手の空いた時にはご注文の発送作業や焙煎機の掃除。店を閉めて家に帰れば、翌日焙煎する生豆を洗ったり新しい企画を考えたり。

緊張こそしなくなったものの、その日何が起こるかは未だに予想がつかず、実際何かしら予想外のことが起こります。うまくやり過ごせることもありますが、うまくいかずしょんぼりすることも。でもそれがとても面白いです。

まだまだ覚束ないところもありながら、それでもお店を続けられたのは、お客さんがいてくださったおかげです。誰に頼まれたわけでもなく好きでやっていることですが、お客さんの反応やお声が大きな励みになることを日々実感しています。本当にありがとうございます。

4年目のbaisadoを、引き続きどうぞよろしくお願いします。

baisadoの本棚から(10)

地元から出てきたばかりの平成初期には、京都にも昭和の喫茶店がたくさん残っていましたが、その頃はあまりありがたみを感じていませんでした。

年を経て、長く営業を続ける喫茶店に対して尊敬の念を抱くようになりました。自分がコーヒー屋を始めてからは一層その想いを強くしています。

オーナーの高齢化などにより閉店を余儀なくされている昭和の喫茶店とその店主を記録に留めておられる「喫茶のすたるじあ」というサイトがあります。全国47都道府県の喫茶店を実際に訪ね、店の様子と店主の人柄を素敵な写真と文章で紹介してくださっています。

このブログの運営者さんが、「喫茶店の人」という自費出版本を2冊発行しておられます。

喫茶店の人
https://www.kissa-nostalgia.net/blog-management-kissa-zine

喫茶店の人2
https://www.kissa-nostalgia.net/blog-management-kissa-zine2

何年も前から月に1度は通っている超短時間営業の喫茶店が、最近出たばかりの2冊目で特集されており、お店のお母さんから紹介を受け手に取りました。ユニークな店内の写真も大変美しいのですが、お母さんへのインタビューも読み応えがあり、長く店を守ってきた矜持のようなものを感じました。

運営者さんによると、ブログについては年内の閉鎖を考えておられるようです。本当なら大変残念ですが、代わりにこのシリーズが長く続くことを願っています。

baisadoの本棚から(9)

大学の医学部にお勤めの微生物学者が、とても「濃い」コーヒー本を出しておられます。今回はそのうち比較的入手しやすい2冊をご紹介します。まずはこちら。

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか(旦部 幸博著・講談社ブルーバックス)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194917

植物としての「コーヒーノキ」の起源や成長過程、人間がコーヒーのおいしさを感じるメカニズム、コーヒーの焙煎中に産み出される多様な化学物質、コーヒーが健康に与える影響など、コーヒーに関する「理系」的な知識が満載です。

個人的に貴重だと思うのは、家庭での焙煎方法の具体的な記述です。私たちもかつてこの本を片手に、銀杏煎り用の手網で焙煎してみたことがあります。上手には焼けませんでしたし、チャフが周囲に飛び散るので後片付けが大変でしたが、そこそこ飲めるコーヒーができて嬉しかったです。また、豆の爆ぜる音や時間の経過に伴う色や形の変化を体感できたのはとても勉強になりました。

もう一冊はこちらです。

珈琲の世界史(旦部 幸博著・講談社現代新書)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210931

「理系」的な講談社ブルーバックスでは控えめにしておられたコーヒーの歴史的な側面を、「文系」的な講談社現代新書で思う存分書いておられます。

この本の特徴は、時系列を追った「縦」の歴史だけでなく、同時代の各地域間の相互関係や当時の社会経済などの「横」の歴史にも着目していることです。
ウィーン初のカフェと言われる「青い瓶の下の家」の逸話から名前を取ったのがあの「ブルーボトル・コーヒー」だとか、イギリスからの独立のきっかけとなった「ボストン茶会事件」以後アメリカで普及したのが、それまで親しんでいた紅茶のような味わいの浅煎りコーヒー、すなわち「アメリカン・コーヒー」だったとか、コーヒー栽培の島だったスリランカがさび病の蔓延で壊滅的打撃を受けたとき、代わりに紅茶栽培を思いついたのがあのサー・トーマス・リプトンだったとか、思わず膝を打つエピソードがふんだんに出てきます。

どちらの本も、科学者の目線で編まれただけあって情報の確実性が高く、新書とは思えないほど読み応えがあります。読了するには少し骨が折れるかもしれませんが、コーヒーについて多面的な知識を得たい方には大変おすすめです。

baisadoの淹れ方レシピ(202502版)

以前にこんな記事を書きましたが、その後の試行錯誤の結果をまとめてみます。

まずは前提条件を。

  • 器具(変更なし):
  • 豆の量(変更なし):1人前は13グラム、2人前は20グラム
    • ドリッパーが2人前用なので、1人前のときは粉の層の厚みを確保するため少し多めに
    • (ここ追加)挽いた粉の微粉を茶漉しで取る
  • 粉の挽き目(変更なし):中細挽き
    • グラニュー糖ぐらいの粒の大きさ
  • お湯の温度(変更なし):90度以下(店では87度にしています)
    • お湯が沸騰していたら、先に器具やカップを温めてからポットに戻すとよい
    • 豆が浅煎りなら(成分が抽出されにくいので)少し高めに、逆に深煎りなら(抽出されやすいので)少し低めに

次に抽出です。

  • 「蒸らし」(変更なし):粉の量より少し多めのお湯をゆーっくり注ぎ、30秒ほど待つ
    • できるだけ全ての粉にお湯が当たるように
      • サーバーにコーヒーがポタポタと落ちるくらいでよい
    • でも紙には直接お湯が当たらないように(紙がしっかり濡れてしまうと、粉よりもお湯が通りやすくなってしまうので)

この先を少し変えました。「蒸らし」によって粉の表面に押し出されたおいしい成分をたくさんキャッチできるよう、一投目にお湯と時間をたっぷりかけるようにしています。

  • 一投目:抽出したいコーヒーの量の5割ほどのお湯をゆっくり注ぎ、お湯が落ち切らない程度に待つ
    • 店では130cc抽出しているので、1杯立てなら65ccほどを15秒ほどで、2杯立てなら130ccほどを30秒ほどで
  • 二投目:抽出したいコーヒーの量の4割ほどのお湯を少し速く注ぎ、お湯が落ち切らない程度に待つ
    • 店では1杯立てなら50ccほどを10秒ほどで、2杯立てなら100ccほどを20秒ほどで
  • 三投目:抽出したいコーヒーの量の3割ほどのお湯をさっと注ぎ、お湯が落ち切る前にサーバーからドリッパーを外す
    • 店では1杯立てなら35ccほどを5秒ほどで、2杯立てなら70ccほどを10秒ほどで

「蒸らし」開始から抽出終了まで、1杯立てなら2分ほど、2杯立てなら3分ほどかかります。

もしこれで「薄い」あるいは「物足りない」と感じたら、粉の量を増やす、粉の挽き目を細かくする、お湯の温度を高くする、お湯の注ぎ方をゆっくりする、などを試してみてください。

とはいえ、ペーパードリップで一番差が出るのは「豆」と「紙」です。良い豆と良い紙を使っていれば、ほぼほぼおいしいコーヒーになりますので、難しく考え過ぎずに楽しみましょう。

ケニアコーヒーの精選風景

アメリカ・カリフォルニア州オークランドのコーヒーロースター「Sweet Maria’s Coffee」は、コーヒーの生産や焙煎について詳しい情報を提供してくれており、定期的にチェックしているのですが、昨年末のケニア現地レポートがとても興味深いものでした。

Kenya Coffee – Practices Processing Quality
https://library.sweetmarias.com/kenya-coffee-practices-processing-quality/

収穫されたコーヒー果実がどのようにして集められ、どのように精選されて生豆(なままめ)になるかが、(言葉は分からなくとも)とてもよく分かります。

この映像ブログとセットで、ケニア現地訪問記も投稿されています。ビデオにも出てくる場面の写真が多く掲載されており、見ているだけで楽しくなります。

Updates from Kenya Coffee Lands
https://library.sweetmarias.com/updates-from-kenya-coffee-lands

この投稿の最後に、著者の感想が書かれています。

今年の収穫に対するさまざまなアプローチを見るのは興味深かった。いくつかの産地は間違いなく量を求めており、(ひょっとしたら)品質には手を抜いていたかもしれない。

私はそれをキリニャガで見た。そこでは乾燥ベッドがパーチメントコーヒーでいっぱいになっており、マネージャーはチェリーの買い付けがこの収穫ではなんと220万キロに達したと言っていた。溢れたコーヒーは地面に敷かれた防水シートの上で乾燥されていた。防水シートの上のコーヒーがおいしそうに見えたのは認める。しかし、それで十分なのだろうか?

実際、7日間でコーヒーを乾燥させるとマネージャーたちが言っているのを聞いて私も心配になった。それは短過ぎると私は思う。実際、あるマネージャーは5日と言ったが、バイヤー(訳註:著者)が聞きたいことではないとわかっていたのだろう、訂正した。超高速乾燥は品質を保持させるには問題になると思う。

ガツリリでは、農家がコーヒーチェリーを選別しているというが、袋をちらっと見ただけで、そのままチェリーホッパーに入れているのを見た。終業時間が近いからなのか、手抜きをしているように感じた。

大量生産を目指しているのなら、このようなことも理解できる。また、私はただの通りすがりであり、彼らのやり方が平均的にどのようなものなのかを総合的に判断する立場にはないし、品質にどのような影響があるのかを本当に注意する立場にもない。

私が危惧しているのは、マネージャー、コンサルタント、あるいは他の上層部があるべき基準を伝えることにより、人々は自分たちが何をすべきかを 「公式 」には知っていることだ。しかし実際には、それを実行するにはより多く働かねばならず、より困難であり、しかもそれを実行しても見合った報酬は得られない。

もしそれが現実なら、「コーヒーの専門家 」は、人々がやらない、やる気のない習慣を押し付けるべきではないと思う。実際に「ベストプラクティス」の重荷を背負わなければならない労働者たちと協力して、彼らが何ができるのか、何をする気があるのかを見極め、最良の結果を得るために協力するのがベストだと思う。

しかしその結果コーヒーの品質が向上するのであれば、そのプレミアムはどのように労働者に還元されるのだろうか?農家の場合はまだしも、ウォッシングステーションで働くために雇われた 「非正規労働者」についてはどうだろうか?私にとっては、これは大きな未解決の疑問である。そして、私はコーヒーステーションを管理しているわけではないので、大した答えは持ち合わせていない。しかし、いずれにせよ、私が生協を訪れ、生協のリーダーとこの問題について話し合うときに、このことを尋ねることはできる。

収穫量が増えるのは生産者にとって喜ばしいことですが、それが度を超すと品質向上が軽んじられてしまう。皮肉なことですが、言われれば確かにありそうな話で、さらにこれはコーヒー生産に限らない話だとも思います。

私たちはいつも質の高い生豆を適正な値段で手に入れたいと願っていますが、豊作になったらなったで質の高い生豆が入らなくなる可能性があることを知ったいま、生豆の仕入れには一層慎重にならねば、と思わされました。