baisadoの西隣には、ササキスポーツというラグビーショップがあります。というより、ササキスポーツの東隣に、baisadoが店を出させてもらっています。
baisadoの店舗写真には、たいていササキスポーツの大きな看板が映り込んでいますし、宅配業者さんに「baisadoです」と言って通じないときも、「ササキスポーツの隣です」と言えばすぐに分かってくださいます。いっそ店名を「ササキスポーツ喫茶部」に変えようか、と冗談で話すほどです。
なんと90年前からこの地で営業しておられるそうで、京都のラグビー界ではとても有名なお店なのだそうです。ラグビーを始めたお子さんを連れて店を訪れる、おそらくご自身もラグビーをしておられたであろうお父さんの姿もよく見かけます。かつては店内でジャージも製造しておられたとか。
もうすぐ90歳になられる店主のおじいちゃんは、baisadoの開店前からずっと親切にしてくださいます。普段は店の奥に静かに座っておられ、開店前と閉店後に会釈する程度のやりとりですが、時々は店頭に顔を見せてくださり、この界隈の昔話や、商売の大先輩としてのアドバイスをくださいます。商売を続けることの難しさと楽しさを背中で教えてくださる、ありがたい存在です。
店を始めて1年に満たない私たちにとって、90年は途方もない長さですが、お客さんがあってこそ店を続けられるということは理解できます。一日一日丁寧に商売して、いつかおじいちゃんに「なかなか頑張っとるな」と言ってもらえたら嬉しいです。
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