以前にこんな記事を書きましたが、その後の試行錯誤の結果をまとめてみます。
まずは前提条件を。
- 器具(変更なし):
- ドリッパー:三洋産業 スリーフォードリッパー AS-101(廃番になりました(涙))
- ペーパー:三洋産業 アバカ 扇形コーヒーフィルター AB101
- 豆の量(変更なし):1人前は13グラム、2人前は20グラム
- ドリッパーが2人前用なので、1人前のときは粉の層の厚みを確保するため少し多めに
- (ここ追加)挽いた粉の微粉を茶漉しで取る
- 粉の挽き目(変更なし):中細挽き
- グラニュー糖ぐらいの粒の大きさ
- お湯の温度(変更なし):90度以下(店では87度にしています)
- お湯が沸騰していたら、先に器具やカップを温めてからポットに戻すとよい
- 豆が浅煎りなら(成分が抽出されにくいので)少し高めに、逆に深煎りなら(抽出されやすいので)少し低めに
次に抽出です。
- 「蒸らし」(変更なし):粉の量より少し多めのお湯をゆーっくり注ぎ、30秒ほど待つ
- できるだけ全ての粉にお湯が当たるように
- サーバーにコーヒーがポタポタと落ちるくらいでよい
- でも紙には直接お湯が当たらないように(紙がしっかり濡れてしまうと、粉よりもお湯が通りやすくなってしまうので)
- できるだけ全ての粉にお湯が当たるように
この先を少し変えました。「蒸らし」によって粉の表面に押し出されたおいしい成分をたくさんキャッチできるよう、一投目にお湯と時間をたっぷりかけるようにしています。
- 一投目:抽出したいコーヒーの量の5割ほどのお湯をゆっくり注ぎ、お湯が落ち切らない程度に待つ
- 店では130cc抽出しているので、1杯立てなら65ccほどを15秒ほどで、2杯立てなら130ccほどを30秒ほどで
- 二投目:抽出したいコーヒーの量の4割ほどのお湯を少し速く注ぎ、お湯が落ち切らない程度に待つ
- 店では1杯立てなら50ccほどを10秒ほどで、2杯立てなら100ccほどを20秒ほどで
- 三投目:抽出したいコーヒーの量の3割ほどのお湯をさっと注ぎ、お湯が落ち切る前にサーバーからドリッパーを外す
- 店では1杯立てなら35ccほどを5秒ほどで、2杯立てなら70ccほどを10秒ほどで
「蒸らし」開始から抽出終了まで、1杯立てなら2分ほど、2杯立てなら3分ほどかかります。
もしこれで「薄い」あるいは「物足りない」と感じたら、粉の量を増やす、粉の挽き目を細かくする、お湯の温度を高くする、お湯の注ぎ方をゆっくりする、などを試してみてください。
とはいえ、ペーパードリップで一番差が出るのは「豆」と「紙」です。良い豆と良い紙を使っていれば、ほぼほぼおいしいコーヒーになりますので、難しく考え過ぎずに楽しみましょう。