ホットコーヒーを飲む気が失せるほど蒸し暑い京都の夏向けに新メニューを作りたい、と以前から思っていました。
冷たくて美味しくてコーヒー屋らしいものをと考えた末、第一弾として「アッフォガート」を選びました。
「アッフォガート」はイタリア語で、綴りは”affogato”、「溺れた」という意味の形容詞です。正式名称は”affogato al caffè”、「コーヒーに溺れた(アイスクリーム)」だそうです。
本来のレシピでは、抽出したてのエスプレッソ(高温高圧でごく少量抽出したコーヒー)をアイスクリームにかけて、苦さと甘さ、熱さと冷たさのコントラストを楽しむのですが、baisadoではエスプレッソをお出ししていないので、代わりにボトル入りの濃縮コーヒー「コーヒーリキッド」を使うことにしました。
コーヒーの香りを邪魔しないミルクアイスクリームを使い、カップに入れたアイスクリームには焙煎直後の検品中に選り分けた「貝殻豆」をトッピングします。エスプレッソ代わりの「コーヒーリキッド」はキンキンに冷やしておき、グラスと別の小さなビーカーに入れてお出しします。
凝縮した風味の「コーヒーリキッド」に負けないアイスクリームの味の濃さと、トッピングした貝殻豆のポリポリ食感。最後は甘くてこってりした冷たいミルクコーヒーを楽しんでいただけます。
夏季限定のbaisado風アッフォガート、ぜひ一度お試しください。