baisadoの本棚から(4)

京都には、ユニークな喫茶店が数多くあり、歴史ある店と新店が共存しています(僭越ながらbaisadoも)。

今回は、そんな京都の喫茶店史を俯瞰できる本をご紹介します。

京都喫茶店クロニクル 古都に薫るコーヒーの系譜

明治期の大学生に重宝された「ミルクホール」や、お酒も飲ませる大正期の「カフェー」から話は始まり、昭和初期にオープンし今も現役の「進々堂」「フランソア」「築地」や、戦後すぐにオープンした「イノダコーヒ」「スマート珈琲店」「喫茶ソワレ」など、店と人の両面から京都の喫茶店の歴史を紐解いており、興味がつきません。

京都に出てきてすぐの頃、大学の先輩に連れられて行った喫茶店のコーヒーを、初めは濃すぎて飲めませんでした。しかしそのうちそれが当たり前になり、毎日通う行きつけの店になりました。コーヒーの美味しさと面白さを教えてくれた、その店の店主が修行したお店も取り上げられており、ちょっと嬉しくなりました。

最近話題のお店までしっかりカバーしているこの本を片手に、京都の喫茶店巡りはいかがでしょうか。

baisado
京都下鴨の小さな珈琲焙煎所

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