インフューズドコーヒー

「インフューズドコーヒー」という言葉を聞いたことはおありでしょうか。最近注目されている、かつ議論の的になっているコーヒー生豆(なままめ)のことです。

とはいえこの言葉、実は業界内でも公式な定義がないようです。そのためここでは大手メーカーの定義を引用します。

インフューズドコーヒーとは
https://www.ucc.co.jp/enjoy/encyclopedia/dictionary/infused_coffee.html

インフューズドコーヒー(いんふゅーずどこーひー)
コーヒーの生豆を、酒やシロップ、フルーツ、スパイスなどに漬け込むことでフレーバーを移すこと。また、移した生豆、コーヒーのこと。
Infusion=「染み込ませたもの」の意味。

ポイントは「焙煎前の生豆」に風味を移すことです。従って、(焙煎した後に)抽出したコーヒーにアイリッシュウイスキーを加えた「アイリッシュコーヒー」はインフューズドコーヒーではないことになります。一方、コーヒーの実から種(生豆)を取り出す精選工程で、酵母や乳酸菌を添加した発酵液に漬け込むファーメンテーションコーヒーは、インフューズドコーヒーの一種ということになります。

果物の果汁やスパイス液に漬け込んだ生豆を焙煎すると、生豆本来の風味とは異なるフルーツ風味やスパイス風味が、抽出されたコーヒーに加わります。ファーメンテーションはさらに複雑な風味を設計することができ、生豆そのままよりも高値で売れるため、取り組む生産者が増えています。また流通業者がウイスキーやワインの空き樽で生豆を寝かせ、お酒の香りを移した生豆として販売することも行われています。

ただ、生豆の品評会や抽出技術の競技会で上位入賞した参加者が、インフュージョンされた生豆を申告せずに使っていたために失格となるような事例も出ており、情報の透明性の観点から業界内では議論が続いています。確かに、生豆が香りづけされていることを知らずにお客様にお売りしてしまうのは怖いことです。

そんなインフューズドコーヒーも、お客様にお知らせした上で、さらに飲んでおいしいなら「アリ」だと思います。そこで、自分たちでインフューズドコーヒーを作ってみることにしました。
第一弾として、水洗いしたグアテマラ アンティグア産の生豆をラム酒に漬け込んでから焙煎したコーヒーを、「ラム酒香るコーヒー」と名付けて販売しています。焙煎時の高熱でアルコール分は飛んでいますが、焙煎豆にはラム酒の香りがしっかり移っており、グアテマラコーヒー本来の風味と相まって、ちょっと贅沢な気分に浸れます。今後はウイスキーや焼酎でも試してみるつもりです。
一度に仕込める量が少ないため欠品もありますが、店頭に並んでいたらぜひ一度お試しください。

baisado
京都下鴨の小さな珈琲焙煎所

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