冷たいコーヒー

日差しが強くなり、湿度が上がってくると、よく冷えた飲み物がほしくなりますね。

baisadoでも、先月から冷たいコーヒーをご用意しています。関西では「冷コー(れーこー)」と言ったりもします(死語か?)。

一般的なアイスコーヒーのイメージは、深煎りのコーヒー豆で抽出したコーヒーが、氷を入れた大きめのガラスコップに注がれて提供される、という感じではないでしょうか。目にも涼やかですし、ごくごくと飲めそうです。

ただ、飲み始めに苦味を感じるのと、氷が溶けて徐々に味が薄まっていくのが、あまり好みではありません。そこでbaisadoでは、「しっかり冷えていて、飲み応えはあるが飲みづらくはなく、しかも薄くならない」コーヒーをお出ししようと、ホットコーヒーと同じ焙煎度の豆を使い、ホットコーヒーよりも濃いめ(お湯少なめ)で抽出し、氷を入れた容器に注いで急冷したあと、冷蔵庫で落ち着かせてからご提供しています。

また最近、「コールドブリュー」という言葉を聞いた方もおられると思います。常温の、あるいは冷たい水で抽出する、いわゆる「水出しコーヒー」のことです。成分がゆっくり溶け出すため、お湯で抽出するよりも時間はかかりますが、まろやかな味に仕上がります。敢えて水出しで抽出し、それを温めて楽しむ方もおられるほどです。

baisadoでは、ご自宅で気軽に水出しコーヒーを楽しんでいただけるよう、挽きたてのブレンドコーヒーを不織布の袋に詰めた、「コールドブリューバッグ」もご用意しています。ポットにバッグを放り込んで水を注いでおけば、数時間後には美味しいコーヒーができているという優れものです。

さらに、抽出器具をお持ちの方なら、ドリッパーに入れた粉の上に直接氷を置く方法もあります。氷の量は、おおよそ「抽出したいコーヒーの量+(粉の量の2倍)」で計算できます。寝る前に器具と氷をセットして、翌朝見ると氷が消えてコーヒーができているのは、ちょっと不思議な感じです。ご興味あれば一度お試しください。

冷たいものを摂り過ぎると身体に負担がかかりますが、時には冷たいコーヒーを楽しみながら、暑い夏を乗り切っていきましょう。

baisado
京都下鴨の小さな珈琲焙煎所

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